文系職で未経験からプログラマー、エンジニアへ転職しようと検討した時に出てくる言葉。
「SIer」と「Web系」。または
「IT業界」と「Web業界」。
言葉の違いが分からず、同じでしょ?と思ったあなたは要注意。
このページを読む価値が必ずありますので5分お時間をください。
逆に知ってるよ。という人は読む必要はありません。
その後、キャリアを本気で考えSIerからWeb系エンジニアへ転職しました。
ポジショントークになってしまいますが、体験談としてどちらもメリット、残念な”闇”の部分も紹介します。
SIerとWeb系エンジニアの違い
ここでは大前提として一般的に言われているIT業界のことをSIer。
Web業界のことをWebエンジニアとしています。
SIer(IT業界) | Web系(Web業界) | |
---|---|---|
特徴 | ・専門職が多い ・大手企業やその下請けが多い |
・マルチプレイヤーが強い ・ベンチャー企業が多い |
主な職種 | ・プロジェクトマネージャー ・サーバーエンジニア ・ネットワークエンジニア ・データベースエンジニア ・セキュリティエンジニア |
・Webディレクター ・フロントエンジニア ・バックサイドエンジニア ・Webコーダー ・Webデザイナー |
開発手法 | ・ウォーターフォールが多い | ・アジャイルが多い |
年収 | ・年功序列で上がる傾向が高い。 ・実力より1次請け、2次請けの商流でほぼ決まる。 |
・実力重視。 ・300万〜1,000万以上と差が激しい。 |
言語 | ・C,C++,Javaなど難易度の高い言語が主流。 | ・Ruby、PHPから新しい言語にも積極的。 |
SIer(IT業界)とは
SIに「~する人」という接尾辞「-er」を付けてできた造語。
読み方はエスアイアーまたはエスアイヤー、もしくはシステムインテグレーターと呼ばれる。
SIer(IT業界)のメリット
- ボーナスも◯ヶ月と支給され、給与面で安定している。
- 福利厚生制度が充実している。
- 会社側がプログラマーから始まり、プロジェクトマネージャーへといったレールが用意されている。
なんと言っても待遇面が優れています。
NEC〇〇、日立◯◯と言った大手関連企業に務めることも多く、社会的信用もあります。(家のローン等で有利)
SIer(IT業界)の後悔や闇
- いまだに年功序列やハンコ制度など、古い風習が残っている。
- 納会など会社が用意した行事が上司のご機嫌(人事や査定)に影響する会社も。
- SIerとは名ばかりの、ひ孫請け企業に入ったらブラックすぎて悲惨…
30代で技術がない状態で転職しても、ひ孫請け企業やSESという契約で働くことしか出来ず、キャリア設計が困難です。
また、難易度の高い言語を扱っているので挫折しがち…
Webエンジニア(Web業界)とは
Webエンジニア(Web業界)のメリット
- 成長できる環境。新しい技術を積極的に取り入れている。
- 私服でOK、フレックスタイム制の導入など自由度が高い。
- 中途採用も多く、実力主義。(年功序列が無い)
Webエンジニア(Web業界)の後悔や闇
- やりがい重視で給与が低いブラック企業あり。
- 営業も命じられたり、Webエンジニアとは名ばかりのホームページ制作企業もある。
- 「未経験からフリーランスエンジニアに」と言った、甘い言葉を利用した名ばかりのプログラミングスクールが乱立している…
SIerとWeb系エンジニアの違いまとめ
「SIer」と「Web系エンジニア」の違いを「IT業界」と「Web業界」という視点も含めて解説しました。
どちらが向いているかはあなたの性格や希望する働き方にもよって異なります。
迷っている人に対してどちらも働いてきた私の結論を言えば、文系でプログラミング未経験者がこれから転職を目指すならWeb系エンジニアを目指すことをオススメします。
理由は未経験者が安定した待遇面を理由にSIerになろうと思っても私の経験上、下記に当てはまってしまう可能性が高いからです。
- Javaなど難易度の高い言語を挑戦し、自分には向いていないと挫折しがち。
- SIerとは名ばかりの下請けSES企業に入り、資料作成など成長が見込めない仕事しか出来ない。
- 未経験から中途で入社してもプロジェクトマネージャーまでキャリアアップ難易度が高い。
その点、Web系エンジニアはまだまだ自分の頑張り次第でキャリア設計が出来ますし、比較的難易度の低い言語から勉強できるので入りやすいです。
ただし「1ヶ月でエンジニアに」。や卒業後はフリーランスエンジニアに。と言った集客が上手いだけで、内容がスカスカなプログラミングスクールが乱立していますので、勉強方法やスクール選びは要注意です。